怒りの種類

2019年8月5日月曜日

心理学

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ほとんどの人は腹をたてるが、怒りにも種類がある。今回はその種類毎について書いた。

一つ目に「正当な怒り」がある。これは人権の侵害や環境破壊、動物虐待などから想起される道徳的な反抗心である。悪い社会問題を正すために、ある程度は必要なものといえるが、心理学的に言えばどのような怒りであっても本質的には心の平穏を奪う不健康なものである。

怒りで変えた社会はまた新たな怒りを生み、いつまでたっても争いが終わらなくなる。理想論ではあるが、社会を変えたければ思いやりと共感をもって行わなければならない。

二つ目に「迷惑を受けた怒り」がある。これが怒りの中で最も一般的ななものである。子供がいうことを聞かない、上司や同僚が無神経なこと言う、買い物の順番を割り込まれたなど。彼らには「1分怒っていると60秒幸せを失っている」というラルフ・ウォルド・エマーソンの言葉を送りたい。

さらに、この怒りは日常で発生しやすく、気をつけないといつまでもモヤモヤして気分を害する。しかも人によっては他人から聞かされたこの怒りも自分のもののように感じることがある。

私の親類の一人はこのタイプで、私からの愚痴を聞くことも「嫌な気分になるからやめて」と非常に嫌がる。私は全くそんなことがないので驚いた。こういう人たちに意識してもらいたいのは、他人が言ったりやったりしたことは彼ら自身のみの問題だということだ。

三つ目に「攻撃的な怒り」がある。自分が何かされたというより、相手を支配、脅迫、操作することを目的としてなされるものである。これは道徳的に論外だが、一応やったらどんな害があるか述べておくと、自分の利益を損なう対立、有益な人間関係の喪失、地域社会における評判の低下といった社会生活上の破滅につながる。

被害者側の立場から書くと、これは精神的虐待にあたり、容易に離れられない社会関係にある人物にこれを繰り返しされると精神疾患に追い込まれる恐れがある。日本でも高ストレス社会になってこの手のイジメが激増している。

豊田真由子議員だとか石崎徹議員だとか千葉県の文理開成高校の鈴木淳理事長だとか、本当に枚挙にいとまがない。これらに対しては証拠保全が命なのでICレコーダーやスマホの録音アプリを使いこなす訓練をしておこう。

【愛媛県警の誤認逮捕について】

【怒鳴っても相手のミスは減らない】

四つ目は「かんしゃく」である。これはしばしば「攻撃的な怒り」併用される。通常、幼少期から成人期へ移る過程でなくなるものだが大人になっても治らない人もいる。多くの場合、脳の疾患や発達障害が関わっており、専門家の診察を受ける必要がある。

文明が未発達だった大昔であれば、助け合いを実感できたから他者に対しても寛大になれた。しかし人間の科学技術が発達した現代では、他者はいちいち自分の思惑に逆らうリスク要因になってしまった。つまり”他人=怒り”であり、怒りについての理解は社会生活を営む上で必須のものとなっている。

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