断れるようになるには

2019年8月17日土曜日

心理学

t f B! P L

現代は高ストレス社会である。みな他者を思いやる余裕がなくなり自己責任論が蔓延している。そんな社会にあって、自己主張が苦手なタイプの人が仕事や責任を押し付けられるなどして割を食わされ、苦しんでいるように思う。

私はそういうタイプではないが周りにはそういう人が何人かいるので、彼らを分析した結果思いついた助言を書いておく。


社会は衝突がむしろ当たり前

人はみな自分のニーズを持っているのに、他者が自分と同じであることについては後回しに考える。だから、基本的に衝突というのは当たり前に生まれるものだという認識を持つべきである。


衝突を回避する方が高くつく

気弱な人は相手の要求を断ったら「相手に嫌われるんじゃないか」、「気まずくなるんじゃないか」など自分に何かペナルティがくるのではないかと身構える傾向にある。

だから本来筋が違うような要求でも飲まされ、怒りと自己嫌悪でだんだんと精神と体を壊していく。断れない人は、結局衝突から逃げることで長期的にはより大きなダメージを受けている。

断ることに慣れていないと、初めは精神的にかなり負荷がかかると思う。動悸がしたり声が上ずったり冷や汗をかくかもしれない。

しかしここはどうか勇気を振り絞ってやり遂げよう。一度できれば次もできる。自分を褒められる行動を蓄積して自己肯定感の回復に努める。つまるところ、それの不足こそが断れない一番の原因なのだから。


断れない自分をメタ認知してみる

自分をよく観察して断れなくなったきっかけを探してみよう。例えば昔両親から過度に厳しいしつけを受けていたとか、担任教師に高圧的な指導を受けたとか、クラスメイトに無視されるようになったとか、何かあるかもしれない。

見つけられたら、それらと今の自分は関係ないということをしっかりと自覚して、自分の思考を矯正しよう。これは一種の認知療法的手法とも言える。


権利意識を持つ

相手があなたに自由に要求するように、あなたもまた自由にその要求を断れることを自覚しよう。相手の権利を侵害しない範囲であればあなたの自己主張は正当な権利である。

あるいはあなたが断った場合、そのことについて責めて来る人がいるかもしれない。我を通すことに慣れている人はしばしばそのように応じてくる。

しかし、その人が怒っているのはあなたが「相手に何かしてしまった」からではなく、「自分が望む結果が手に入らない」から怒っているのであって罪悪感を覚える必要はないことを知っておこう。


以上。時間と労力は目に見えないから軽んじられがちだがお金と同等の貴重な資産である。言われるまま軽々しく浪費してはいけない。使い所については相手と要件をよく吟味して応じるべきであろう。

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