高脂肪食が食欲を増進させる

2019年8月15日木曜日

心理学

t f B! P L

最近の研究で高脂肪食が脳に影響を与え、過食を促進する可能性があることが分かった。
参考(Rossi,2019)

私たちが行うことのほとんど全てを脳が決定しているが、その決定には外部からの情報をどのように感じ取るかという感覚が影響を与える。この感覚に関する働きは”視床下部”が担当している。

視床下部は種の保存に関わる行動である"戦闘"・”逃亡”・”摂食”・”交尾”を制御している。脳がそうであるように視床下部も受け持つ働きによって部分ごとに名前があり、この研究では”摂食中枢”とも呼ばれる"視床下部外側野"に着目している。

この視床下部外側野については、損傷を与えると食事を拒否するようになり、また逆にこの部分を活性化させるといつまでも食事を続けることがマウスを使った実験で分かっており、人間の摂食行動を研究する際にも有効であるとされているからである。

実験では高脂肪食を摂取させたマウスと、通常食を摂取させたマウスを比較して視床下部外側野の変化を観察した。

その結果、慢性の高脂肪食には視床下部外側野の神経反応を抑制し、食欲のブレーキを弱める働きが認められたという。つまり高脂肪食が食欲を増進してしまうかもしれないということである。

まあ、この手の研究はよく出るが、結果も覆りやすいから、すぐに鵜呑みにはしないようにしたい。例えば昔は納豆や生野菜も健康に悪いという研究結果が出ていたし、最近で言えば卵も毎日食べるとコレステロールの取りすぎになるとか言われていたが、今で1日2、3個であれば平気であるという結果もある。

食事について個人的に言わせてもらえば、私は10年ほど前から米もパンも抜きで基本的に肉系のおかずしか食べていないがとても元気である。

花粉症は治ったし、傷の治り早くなり、風邪もひきにくく、またひいても症状が軽く、すぐに治るようになった。また、食べようと思えばたくさん食べられるが、別に量が少なくても満足できる。なので自然に少食にもなった。

おそらく世間で言われているほどのたくさんの栄養素や栄養量は人間には必要なく、本人の体質に合ったものであれば何であろうとそれなりの量で満足でき、健康でいられるのではないかと思っている。

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