いじめが起こる生存戦略的理由

2019年10月16日水曜日

持論 社会

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いじめは一見非合理的な行動

なぜいじめは起こるのだろうか。

言い換えれば、なぜいじめを楽しいと思えるものが現れるようになったのだろうか。

いじめはまず、単純にカロリーを消費するし、どんなに対象が弱そうに見えてもリベンジの可能性が常にある。加害者単体だけ見ればただのリスク行動をとっているようにしか見えない。

ストレス解消を理由に挙げる人もいるが、だとしたら他にもいくらでもある娯楽の中で、いじめが優先的に選ばれるようになる理由は何なのか。


いじめを巨視的に見てみる

人間は厳しい自然環境の中で長い間生き残ってきた社会的生物である。

だとすると現在生き残っている人類がとる社会的行動には必ず種の存続上、有利になる理由あると考えるべきである。

恐らく長い歴史の中で集団の中に極端に足を引っ張りそうな弱い(低コミュニケーション能力・低スキル)個体を見つけた場合、それをいじめて排除した集団の方が共存した集団よりも生存率が高かった。

つまりいじめは種の存続上有利な行動であると証明されたため、ひいてはいじめに快楽を感じる(ドーパミンが出る)ように進化した、と思われる。

いじめの社会的効能

いじめを担当するのは基本的にレベルの低い個体である。高レベルの個体は社会のためにすべき重要な仕事や準備が大量にあるためそんなことをしている暇はない。

いじめによって被害者が消滅すれば社会全体の質は向上するし(=種の生存率が上がる)、被害者がいじめ乗り越えて強くなっても同じ結果になる。後者の場合、リベンジで加害者を破壊すればその効果はより高まる。

よく混同されるが、いじめのターゲット条件はあくまで「弱さ」であり、「異質」であることはではない。

要は集団の秩序を維持ないし、集団をより良い状態へ導けるようなコミュニケーション能力やスキル(=強さ)を備えていれば良いのである。

強さを備えた異質な個体はむしろ遺伝子の多様性の面から「貴種」として厚遇される。

いじめの解決法

上記のような仕組みから、基本的にいじめから逃れたいのであれば強さを身につけるのが一番である。

一応、自分が相対的に強者になれるグループに移動するとか、社会から逃げて一人で暮らすという選択肢もあるが、非生産的なのでお勧めしない。

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