共同体を築くことの重要性

2019年10月28日月曜日

沖縄 持論 社会 世界情勢

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日本の現状

日本はこの30年で先進国から脱落しそうなほどに貧しくなった。税金は上がり続け、格差も広がり続け、誰も他者を助ける余裕がなくなり自己責任論が蔓延する、ものすごく息苦しい社会になっている。

その原因を日本だけの視点から求めれば、人口減少問題に手を打たなかったから、IT化に乗り遅れたから、産業構造改革しなかったから、緊縮財政をやめないから、と様々な意見が出てくるだろう。

世界的な経済格差の原因は気候変動・資源枯渇

しかしより大きな視点から見れば、”資源枯渇”と”気候変動”に端を発しているのが確認できる。

生存に必要なリソースのパイが縮小する中にあって、グローバル資本家などの権力層が贅沢を維持するために収奪を強化させたり、世界人口が増え続けることで、生存環境が悪化しているのである。前述の理由はその表れに過ぎない。

その結果、現在は世界中で格差と貧困が蔓延し、紛争が起こっている。資源や生存可能領域を巡って生存を賭けた椅子取りゲームへをしているのである。

共食いは何度も繰り返されてきた人類の営み

こういった流れは別段珍しいことではなく、古来より人類はこうして自然環境の安定期には量的拡大をし、動乱期には淘汰を経ることで質的向上をしてきている。(関連記事

日本で氾濫している自己責任論やイジメ、パワハラ、最近話題のカスハラ、一般人の半グレ化(関連記事)といった現象は、はそうした生物的歴史から本能に刻み込まれた冷酷性・攻撃性がこの動乱期に合わせて発露しているのである。これは端的にいって危険な状況である。

金を使わずに繋がる関係を築くことの重要性

資本主義が浸透する中で、人との関わりがインスタントなものになった。金を払ったから、法律で決まっているから、だからあれをやれこれをやれ。そういう話になっている。

だがそれは社会システムが万全であるという前提において通用する話であって、今後ますます酷くなることが予想される自然災害の増加や人心荒廃に際して、そうしたインスタントな互助関係がいつまでも維持されるとは言い切れない。

動乱の時代にあって最後に己を助けるのは他者との信用関係である。

沖縄ではそういったものを維持するための集まりや行事が頻繁にあり私自身も参加しているが、とても大切なことだと常々思っている。

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