中国の海洋進出
中国から海を見ると、すぐ沖に日本列島から九州、奄美諸島、沖縄諸島が連なっている。
台湾からバシー海峡を挟んではフィリピン、そして南シナ海には小島や岩礁が点在している。
中国が海に進出しようとすれば、これら沿岸国との衝突は避けられず、尖閣諸島や南沙諸島をめぐる対立は地政学的に見て必然と言える。
秦の始皇帝が中国を統一した2000年以上前から、近代の列強による中国分割を経た今でも中国の覇権主義的発想は変わらず、中国皇帝を頂点とし、周辺諸国に君臣関係を結ばせる中華思想が根底にある。
米国のシンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)は中国が2030年までに複数の空母を保有すると予測し「南シナは事実上中国の湖になるだろう」という衝撃的な報告書をまとめている。
アメリカは日本を守らない
中国はアメリカにとって最大の米国債保有国であり、貿易相手国でもある。
またアメリカファーストを標榜するトランプアメリカは、イラン・イラク戦争や、リーマンショックによって残る経済的ダメージと、極端な格差社会を生み出したグローバリズムに対する国民の怒りによって、他国間との紛争から手を引き始めている。
しかもオバマ政権が掲げたTPPは参加国を中国から守るという意味で重要だったが、グローバリズムと強く結びつく条約であったため、トランプアメリカは参加を取りやめている。
そのくせに、日米FTAによる関税撤廃で日本からの収奪だけはしようとしている。
これらの材料から見てアメリカに日本を守る気などなく、中国の海洋軍事力がアメリカを凌ぐようになるまでは日本から奪えるだけ奪い、時が来たら見捨てて国力が回復するまで持久する作戦なのではないかと推測する。
日本はどうなるか
日本はアメリカに海運を握られ、核兵器の保有は邪魔され、隷属せざるを得ない状況にある。
その上でアメリカは中国から日本を守る気はないわけだから、当然中国の属国にされると予想する。
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