スマートフォンによる読書は読解力の低下を招く可能性がある

2022年5月25日水曜日

IQ・知能

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少し前のニュースだがスマートフォン媒体と紙媒体の書籍では前者の方が理解の質を落とすとの研究結果が出ており、原因の解明に向けて更なる研究が必要であるらしい。

副交感神経優位になると呼吸が深くなる。記事によれば紙の本を読んでいる時はスマホでの読書に比べて多く深呼吸をしていたとあるが、これは被験者が副交感神経に振れており無意識下における複雑な知的処理をするのに向いた精神状態になっているといえる。

前頭葉の働きが活発化することでより多くの酸素を必要とし、自然と呼吸が深くなるということも考えられる。

そういえば、私は紙の本を読むとき意味もなくベッドに寝っ転がるのだが脳が無意識に一番読書に向いた状態に調整してくれていたのかもしれない。こうしていると内容を理解しやすく、読んでいる最中にも色々なことを思いついて頭に良い影響があるのを実感する。

対してスマホだと、画面が小さいので文字を追うとき左右へのより多い眼球運動が必要であり、紙の本より食い入るように見なければならないから目の周りの筋肉が緊張する。おまけにブルーライトにも晒されるから総じて交感神経優位になりやすい。

すると呼吸も浅くなり、前頭葉の働きも相対的に低下して読解力に差が出るという構造ではないだろうか。どこでも読むことはできるが頭には入りにくいです、とくると本末転倒であると言わざるを得ない。

記事では被験者である20歳前後の若者たちを、「中学から高校にかけてデジタルデバイスを使い始めたデジタルネイティブ世代である」とし、これが幼児期からデバイスを使い出している世代ならまた結果は変わる可能性がある、と書かれていたが自律神経系の問題であるとすれば10年や20年世代が進んだくらいで変化することはないだろう。

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