ここ数年、知能やIQという物に興味を持ち出し、ネットで出来るテストや論文記事などで勉強している。テストは有名なIQtest.dkに始まり、ノルウェーメンサや多数のネットIQ診断、果てはHIQA・CAMS簡易版までかなりの数をこなしたが、概ねIQ135〜140程度の数値になった。
ネットで測れるIQテストは主に正式なウェクスラー知能検査(WAIS)の下位項目である"行列推理"を使用している。これはレーヴン漸進式マトリックスとも呼ばれ、帰納的な論理力を測定するようだ。
しかしこの手のテストは使用されるロジックが限られており、ある程度参加経験を積むと「ああ、またこのパターンか」みたいな事が頻発する様になる。それどころか、ネットで解法を晒しているところまで有る始末で、既にIQ130だの140だのを出す人ばかりになっている。
ネットのIQテストに最早価値は無いと考えていた矢先、ケンブリッジ大学がIQテストでは無いが、IQと相関が有る認知トレーニングゲーム"Cambridge Brain Sciences"を出していると知り、早速遊んでみた。
このゲームは推論型・記憶型・言語型に分かれており、特にREASONING(推論型)が好んで遊ばれている様だ。私も一番自信があるのがそこなので、それだけやるつもりである。
ある程度やり込んだ結果、
感覚系
ROTATIONS:318
FEATURE MATCH:256
POLYGONS:144
思考系
ODD ONE OUT:18
SPATIAL PLANNING:53
となった。この結果は自覚していた「時間圧のかかった状況においては、思考より直感的な判断に頼る傾向がある」という自身の認知特性をかなり正確に反映しており驚かされた。さすがケンブリッジ大学である。感覚系のスコアは想定していたよりずっと高かったが、これには私がHSPであることも関係しているのだろうか。
私は神経鋭敏でかなりのビックリ屋だから最初はFEATURE MATCH(間違い探し)が一番得意じゃないかと思っていたが、実際試してみるとそれは二番目で、一番はROTATIONS(心的回転)だった。
これはまあ空間認識能力みたいなもので、思えば日頃「何となくこんなもんだろう」という時間や量の配分が上手かったり、道具を勘で使いこなす、子供の頃から道に迷っても適当に歩いてたら目的地に着いてしまってた、謎の勘で突発的な危機を潜り抜けることが多かった、と余りにも当たり前に使い続けているものだった。当たり前すぎるが故に一番得意だと気づかなかったのだろう。
思考系はなんというか向いてないのか、やっていて伸びる余地をあまり感じないし、そもそもモチベーション自体が湧きにくい。「どうせ時間を使うなら得意分野を伸ばせ」と言う本能的な命令が脳から出ているのかもしれない。
思考系の一つODD ONE OUT(仲間はずれ探し)は行列推理の原型のようなゲームであり、MENSA系のIQテストが得意だった私はてっきりハイスコアを出せるものと思っていたが、結果は上位2%程度。思ったほどではなかった。
行列推理と空間認識はある程度相関があるらしいから私は今まで行列推理にも一番得意だった空間認識力を転用していた可能性がある。だから、より生の帰納的推論力を求められるODD ONE OUTでは行列推理ほどのスコアが出ないのではないだろうか。
結果分析は以上である。ネットで検索すると私など話にならないくらいのハイスコアラーが沢山いるが、感覚系ならやり込めば結構食い下がれると考えている。やっていて楽しいので今後ともプレイしていくつもりである。→ 続報
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