煙が出ない焼却炉、「チリメーサー」を開発販売しているトマス技術研究所の社長、福富健仁氏の講話会に出席しました。
チリメーサーは独自の技術で焼却時に水蒸気を使いことで煙を出さずにゴミを燃やすことができる製品で、名称は沖縄の方言である「チリ=ゴミ」「メス=燃やす」に由来していると言います。
最初は沖縄本島や離島のみで売られていましたが現在では口コミで日本全国から注文が来るようになり、東南アジアへも販路が広がっているそうです。
氏は、決して自分は理想的な経営者とは言えず、詐欺に遭い3回も会社を潰したという話や、そんな中で風呂に入っている時にその場の湯気をヒントに焼却炉に水蒸気を応用することを閃いた話、下積み時代に今で言えばパワハラに該当するような、現場の人に蹴られたり、トンカチを投げつけられたりした経験、物理学を通じてキリスト教へと入信した経緯などを語っておられました。
また、自分がこうありたい、こういう形で人様に貢献したいという気持ちを常に持ち続け、どんな苦しい時にも粘り強く思考することが物事を成功させる上で非常に大切であるとも主張されていました。
氏で言えば「技術者」「物作り」がそれらにあたるそうで、これからの展望として、チリメーサーを使って燃焼時のエネルギーを再利用する研究を進めていきたいそうです。
氏が語る半生と哲学は非常に濃密な内容であり、2時間ほどの講話があっという間に過ぎてしまいました。また開催されるようなら是非とも参加したいです。
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